日帰りもできる極上の吹き流し
※記事後半にバリアフリーや周辺の情報に関してまとめています。
秋田市の中心部から1時間ほど。男鹿半島の先端部にあるのが男鹿温泉郷です。坂上田村麻呂に発見されて以来、心身を癒す名湯として大切にされてきました。
全国的にも珍しい、『源泉吹き流し』。しっかりと温まる塩化物泉ですが、加水・加温・循環・消毒などは一切なく、源泉から直行する、まさに“生きている温泉”です。
男鹿温泉郷入り口のなまはげを見つけるとすぐそば。『男鹿温泉郷 元湯 雄山閣』さんです。



駐車場は宿のすぐ目の前。広いですが、やや傾斜になっています。館内入口の短いスロープを抜けると、玄関・靴脱ぎ場になっています。ロビーには秋田を感じさせる調度品が並んでいます。館内へ入るには10センチほどの段差が2段。スリッパへ履き替えます。ロビー周辺はカーペット敷きでフラットなっています。フロントで料金を支払って大浴場へ。




料金・営業時間
【入浴料】
大人 800円
小人(小学生以下) 400円
【利用時間】
11:00~14:00(最終入館13:30)
※日帰り入浴の支払いは現金のみとなっています。
温泉までの道のり
館内はとても広いです。大浴場は建物の1番奥。30段ほどの階段を降りていかなければいけません。館内にはエレベーター等の設備もありません。







階段の両側に手すりが設置してあります。大浴場までは長い階段をどんどんと降りていきます。途中には火曜サスペンスや大河ドラマなどの記念写真が飾られています。
大浴場手前の階段途中に貴重品ロッカーが設置されています。脱衣場には鍵のついたロッカーがないので、貴重品はこちらへ。コイン不要ですが、4桁の番号を覚えておくタイプです。


階段を最後まで下った先に大浴場の入口があります。
脱衣所

脱衣所は広く、きれいに清掃されていて心地がいいです。棚にはそれぞれ脱衣カゴが設置してあります。洗面台が3ヶ所。アメニティはティッシュ、綿棒、ハンドソープ、ヘアリキッド。ドライヤーは2ヶ所に設置されています。

いざ浴室へ。
浴室
浴室内は滑りやすく、段差が多いので注意しましょう。脱衣所から浴室へは15cmほどの石段が2段あります。
洗い場は5ヶ所。それぞれシャワーつき、プッシュ式になっています。場所によって形状や威力が変わります。

洗い場は桶を置くスペースがかなり高く(50cmくらい)になっているので、屈まず操作できるようになっています。
いざ温泉へ。

男湯の内湯は左片手すり。縁が10cmほどあります。浴槽内は30cmほどの段差が2段。浴槽自体が深めに作られています。湯の花ですごく滑りやすくなっています。私も、しっかり手すりをつかんでいましたが滑ってしまいました。


温泉
浴槽に入った瞬間からふわりと湯花が舞います。しっとりと全身を覆う温泉が心地よく、受け入れられているような感じ。なめらかでキュッとするような肌触り。あまり匂いは感じませんが、ほんのりと海っぽさ、鉄っぽさを感じます。塩味と、ミネラル感がほどよく感じられるお湯です。うっすら生理食塩水を思い出しました。
浴槽にはびっしりと析出物。底にはつかめないほどサラサラで細かく、茶色い湯花が沈殿しています。
なまはげのお面の開口部から、ブバッブババッ!!っと断続的に吹き流し。迫力があります。ちょうど吹き出し口の正面の床が析出物で盛り上がっています。湯力を感じます。吹き流しのためか湯温もちょうどよく保たれています。41~42℃くらいでしょうか。

泉質はナトリウム-塩化物温泉でpH:7.5(ほぼ中性〜弱アルカリ)、ナトリウムが際立つほどではないですが、しっかりとした浴感と強い保温力のある温泉です。



露天風呂
露天風呂へは脱衣所からも、浴室からもアクセスできます。引き戸を引くと、階下に続く木製の階段。手すりが設置され、滑り止めも引いてあります。途中に踊り場があり、直角に曲がっています。階段を降りると砂利に踏み石。日本庭園風の中に析出物で彩られた湯舟が鎮座しています。一歩踏み入れると、びっしりと沈殿した湯花で自分の足形が付きます。周囲には手すりなど掴まるものがないので慎重に中へ。滑りやすく、析出物によって角が丸みを帯びているのでさらに慎重に。






海風が心地よく肌を撫でていきます。わずかに日本海の眺望も。もちろん露天風呂も吹き流しで、こちらはなまはげの面が吹き流しのパイプを見守っているようです。

ゆったりと満喫することができました。
よいお湯でした。
周辺スポット
近くには寒風山やゴジラ岩などの自然の景観や、なまはげ館・男鹿真山伝承館や男鹿水族館GAOといった施設、さらにはアジサイ寺として有名な雲昌寺など、様々な世代が楽しめるスポットがたくさんあります。私は雄山閣さんのために男鹿を訪れる価値があるのではないかと思うほど感動しましたが、ぜひ観光の拠点としても利用してみてくださいね。

バリアフリーについて
- 公式HPでも注意喚起しているように、未就学児の受け入れ不可・エレベーターなしといった制約があります。注意しましょう。
- 館内は入り口を含めて多くの段差、階段があります。自宅の階段の上り下りができる方なら問題ありませんが、注意しましょう。
- 脱衣所は広く、座って着替えをすることもできます。安定した椅子がないので、不安な方は壁に寄せて使用するなど工夫が必要です。
- 浴室、浴槽がとにかく滑りやすいです。温泉の成分によるものですが、浴室中央にひだのような隆起もあります。転倒に気を付けましょう。
- シャワーやカランは操作性も含めて使いやすいと感じました。
- 露天風呂へ続く階段はとても急です。夏場でも滑りやすく、冬季は凍結も考えられますので注意しましょう。
- 特に露天風呂は手すりがなく、浴槽も滑りやすいです。また、周囲は大きな岩が設置されています。道中の危険もありますので、無理せず、内湯のみ利用するなど工夫しましょう。
